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「先進事例に学ぶ生物多様性をベースにした国づくり・地域づくり」セミナーで、綾ユネスコエコパークや綾プロジェクトの事例発表を行いました。

2012.11.20
活動報告
icon_masuzawa.jpg広報・編集部の増沢です。
11月9日、JICA研究所(東京市ヶ谷)で行われた生物多様性保全公開セミナーのパネルディスカッションに、保全研究部の朱宮が参加しました。
 
セミナーのタイトルは「先進事例に学ぶ生物多様性をベースにした国づくり・地域づくり」。
国内外の事例をもとに地域づくりを議論するセミナーですが、
国内の事例として、NACS-Jも共にプロジェクトを推進してきた宮崎県綾町がとりあげられました。

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綾の事例を紹介したのは、綾町役場で森に寄り添うまちづくりに取り組まれてきた照葉樹林文化推進専門監の河野耕三さん。
綾町一帯の照葉樹林がユネスコエコパークに認定されるまでの取り組みのお話は、何度聞いても本当に感動します。
(→写真:河野氏より綾町の取り組み紹介)
ユネスコエコパークの制度(ユネスコMAB計画)が発表されたのは1971年ですが、
綾町の取り組みは1960年代にすでに始まっていました。
当時の綾町長と地域住民の方が、
地域の生き残りをかけて、
自分たちの手で半世紀かけて推し進めてきたのです。
その下地があってこそユネスコエコパーク登録へとつながりました。
 

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NACS-Jの朱宮からは、地域づくりにおける地元の方々との連携と、
連携のための基盤づくりの重要性について、綾プロジェクトの事例を踏まえて紹介しました。
また、地域の人々が望むような、地域の役立つ制度を外部から紹介していくことの重要性についても指摘しました。
(←写真:パネルディスカッション(右から朱宮丈晴(NACS-J)、酒井暁子氏(横浜国立大学)、河野耕三氏)

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パネラーとして登壇された、MABの日本事務局を務める酒井暁子先生(横浜国立大学)からは、
「綾の事例は世界のユネスコエコパークと比較しても先進的な取り組み」とのコメントも。
日本で培われた地域づくりの知恵・知識が、今後国際協力の分野でも
活かされていくかもしれません。
 
次号会報『自然保護』2013年1・2月号の特集では、この綾ユネスコエコパーク登録までの
取り組みを紹介します。どうぞお楽しみに!
 
 

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