9月26日の読売新聞「私の1冊」に亀山章理事長が登場しました。
広報・編集部の鶴田です。
先週の新聞になりますが、9月26日の読売新聞の「私の1冊」のコラムに、亀山章理事長が登場しました。
東京農工大で長く造園学や景観生態学の指導にあたってきた亀山理事長ですが、意外なことに愛読書が「歴史物」。今回は「旅立ち 遠い崖1―アーネスト・サトウ日記抄」(萩原延壽・著)を紹介しました。
「環境アセスメントの会議などで地方に呼ばれた時は、真っ先に市町村史に目を通します。地域の自然を保全するには、そこに住む人たちが、何に価値を置いてきたかを知ることが重要だから。そんな習慣が、無意識のうちに歴史物へと手を伸ばさせるのかも知れませんね」とコメント。
遠い崖は幕末から明治期のイギリスの外交官、アーネスト・サトウの日記などをもとに、激動の日本の転換期を描いたシリーズ。アーネスト・サトウと日本人女性の間に生まれた次男が、のちの高山植物学者の武田久吉で、日本自然保護協会の前身となった「尾瀬保存期成同盟」を結成した創成期のメンバーでした。
理事長より「こんな自然保護の裏面史も垣間見られ、歴史物に縁遠いような人にも、最初の1冊としてお薦め」とのこと。記事とあわせ、ご覧いただきたいと思います。
「旅立ち 遠い崖1―アーネスト・サトウ日記抄」
萩原延壽(著) 朝日文庫 798円(税込)