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10月17日 COP11でレッドリストが更新されました。

2012.10.18
活動報告
icon_douke.jpg再び、保全研究部の道家です。
10月17日、絶滅危惧種をはじめ、世界の生物種の生息状況をまとめたIUCNレッドリストの最新版が、ハイレベル会合を控えた生物多様性条約第11回締約国会議(CBD・COP11)の場で発表されました。
IUCNレッドリストは、IUCNがNGOや研究機関、専門家グループで知られる「IUCN種の保存委員会」などの協力を得て、毎年、2~3回更新をしているもので、今回の更新は「RIO+20」(ブラジル・リオデジャネイロ、2012年6月20日-22日開催)で行われたものに続き、今年2回目となるものです。
IUCNレッドリストは世界の生物種の情報をまとめたデータベースとして権威があり、2010年の生物多様性条約COP10で採択された「愛知ターゲット」の目標12「絶滅危惧種の絶滅回避と回復」の成果をはかる上で、貴重な情報源となります。

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(→写真:10月17日開かれた記者会見の様子)
最新のレッドリストによると、生息分布状況を調べたのは6万5518種(地球上には、これまで約175万種の生物が確認されています)。そのうち、絶滅危惧種(絶滅危惧ⅠA類(CR)、絶滅危惧ⅠB類(EN)、絶滅危惧ⅠⅠ類(VU))は、2万219種となりました。今年6月のRIO+20で発表された数字(1万9817種)と比較すると、新たに402種が「絶滅危惧種」に指定されたことになります(絶滅危惧ⅠA類(CR)141、絶滅危惧ⅠB類(EN)153、絶滅危惧Ⅱ類(VU)108)。
愛知ターゲットの目標12は「既知の絶滅危惧種の絶滅を防ぎ、その保全状態を改善する」というもので、「既知の絶滅危惧種」というのはまさしくこのレッドリストに絶滅危惧種として記載された種をさします。前回から402種増え、2万0279種が愛知目標12の絶滅を防がなければならない種ということです。
今回のレッドリストの更新では、オオウミウマ(Hippocampus kelloggi 体長25cmにもなるタツノオトシゴの一種、日本では伊豆半島以南に生息)のように、情報不足から絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されるなど評価が変わった種もあります。
レッドリスト更新の記者会見では、自然保護は効果があり(Conservation Work)、このインド・ハイデラバードで行われているCOP11で強い政策決定が必要だろうと強調されました。
記者会見後、たくさんのメディアがより詳細を聞こうとIUCNスタッフに詰めかけました。ハイレベル会合にぶつける形で発表されたこのレッドリストは、愛知ターゲットの達成に関して非常に大事な意味をこれから持つことになります。

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