来月にも護岸が作られようとしている沖縄・嘉陽海岸にて、NACS-J沿岸保全管理検討会の清野聡子先生と視察をしました。
保護プロジェクト部の安部です。
一昨年度や昨年度にも着工が始まりそうだった沖縄県の嘉陽海岸に予定されている護岸を、
少しでも環境に優しいものに変更し、また地域住民(嘉陽区やその周辺)が何を望んでいるのか
聞いてもらおうと、名護市のNGO「北限のジュゴンを見守るチームザン」が中心となり、
沖縄県北部土木事務所と意見交換をしてきました。
NACS-Jも要望書を出したり、要請行動に同行し、協力しています。
●沖縄・嘉陽海岸の護岸建設事業者と話し合いをしてきました。
●沖縄「嘉陽海岸住民参加型エコ・コースト事業」に対し、意見書を提出ました。
当初より、土木事務所の対応はずいぶんと変わり、
柔軟に対応していただいているものの、あと一歩という感が抜けません。
今年は台風15-17号が名護市東海岸に与えた影響が大きく、
集落でカヌーができてしまうほどの大規模な浸水や、大量の飛砂や倒木などがありました。
沖縄のお墓は海岸に面して立てられますが、中には波でお墓が壊れ、
中から遺骨が出てきてしまい、困ったことになった場所もありました。
嘉陽の集落でも同様な被害があり、住民からは早く護岸を!という声があがっているので
それを受けて来月にも北部土木事務所は護岸建設を着工しようとしています。
今回(10/22)は海岸工学を専攻されている、NACS-J沿岸保全管理検討会の
清野聡子先生に嘉陽の浜を見ていただき、北部土木事務所の方たちと意見交換を行いました。
防災と自然との付き合いは難しい問題ですが、少しでも環境に優しい方法が
導入されるよう願っています。
写真1:北部土木事務所が来るまでにNGOと清野先生で下見をしました。
左から志村、細川さん、清野先生。後ろに隠れてしまっているのが浦島悦子さんです。
写真2:北部土木事務所の説明を受け、清野先生が積極的に質問し、
意見を述べてくださっています。
※視察の詳しい写真はこちらの活動記録へ