「そうふけっぱら」の魅力と 自然保護問題を伝える散策ツアー開催中
千葉県印西市の「そうふけっぱら(草深原)」は、ニュータウン開発が半世紀近く中断していたことで奇跡的に残された貴重な草地で、現在再び開発の危機に瀕している場所です。NACS-Jと地元「亀成川を愛する会」は、地元の37市民団体の賛同も得てこの場所の土地利用計画の見直しを求めた要望書を、事業者である千葉県とUR都市機構に提出しました。
また、この場所の重要性をより明らかにするため、全国の草地生態系の専門家を現地視察に招いて評価レポートを作成していただきました。それによれば「関東平野で保全すべき草地を1カ所挙げるとすればこの地域が選ばれる」、「これほどの自然が残っているのは奇跡的ともいえ、千葉県だけでなく日本の財産として評価できる」といった評価がなされています。
しかし、事業者との交渉を引き続き進めているものの、ニュータウン開発で巨額の負債を抱えるUR都市機構が早期の用地処分を国から強く求められていることから開発計画の変更は極めて厳しい状況です。この状況を変えるには世論の支持が不可欠です。現在地元団体が中心となりこの場所のすばらしさと自然保護問題を伝える散策ツアー(下記)を隔月で連続開催していますので、全国の会員の皆さんもぜひご参加いただき共に声をあげてください。
(高川晋一/保全研究部)