第5回IUCN世界自然保護会議(WCC)が閉会しました。報告会開催します。
こんにちは、保全研究部の道家です。
9月5日から韓国済州島で開催されたIUCN(国際自然保護連合)第5回世界自然保護会議(WCC)が15日で閉会しました。
世界の自然保護政策に大きな影響力を持つIUCNの今後4年間の方向性を定めるこの会議には、NGOのみならず企業・政府・地方自治体世界各地から1万人を超す参加者がありました。
NACS-Jからは5名が参加してきました。
今回の会議を簡単に振り返ります。
まず、会長、地域理事、専門委員会選挙等が行われ、新しい会長は中国の方に決まりました。日本から立候補していた北島信一さんも、無事に地域理事当選しました。
決議としては180を超える決議が採択されました。これらは、IUCN国内委員会の強化といったIUCNの運営に関するものもあれば、愛知目標達成に向けた行動を会員・専門委員会に求めるなどのIUCNの公式見解となるものです。
IUCNや加盟団体、専門委員会の目指すべき方向性をまとめたIUCNの4カ年計画も採択されました。
会場では、ジュゴン保護キャンペーンセンター、ラムネットなど日本のNGOが主催・協力するイベント(10程度)を含め、600近いイベントが開かれました。
また、「種」だけではなく「生態系」のレッドリストの作成や、良く管理された地域を「グリーンリスト」としてまとめる構想保護地域面積などの最新統計値をまとめた「プロテクテッドプラネットレポート2012」の発表などもありました。
こうした決議内容やイベントの様子など会議の詳細をお伝えする報告会を10月2日(火)にNACS-J事務所にて開催します。COP10で決議された愛知ターゲットはどうなったのか、世界の自然保護は今どんなことが話題なのかご関心のある方は、ぜひ、ご参加ください。
●IUCN第5回世界自然保護会議の報告会●———————-