福井県の中池見湿地がついに ラムサール条約湿地として登録されました!
中池見湿地(敦賀市)は10万年の気候変動を記録した泥炭層が確認され、多様な生物が生息している世界的にも貴重な場所です。
現場では開発問題や外来種の侵入などの課題もあり、地元で中池見湿地の保全活動をする「NPO法人ウェットランド中池見」と協力して、NACS-Jは2005年からモニタリングサイト1000里地調査を開始。そのデータを活用し、ラムサール条約湿地登録の根拠となる資料を作成し環境省へ提出しました。
市民団体の長年の活動の結果、ついに7月のラムサール条約第11回締約国会議で中池見湿地の湿地部分と集水域の山を含めた87haが登録されました。
3月には中池見湿地の課題を解決するため、NACS-Jが呼びかけ人となり「中池見・保全行動計画づくりワークショップ」を開催し、行政・市民・専門家・NGOなど約90人が集まり知恵を出し合いました。中池見湿地の保全と賢明な利用が進められるよう今後も働きかけを行う予定です。
(福田真由子/保全研究部)