下総生物多様性アクションプラン「クツワムシ研修会」を開催しました。
生物多様性の道プロジェクト―下総生物多様性アクションプランでは、来年度から生物多様性や生態系サービスの重要地域を見つけるための、広域調査を千葉北西部で本格的に開始します。
それに先立って、重要地域を見つける一つの指標となると考えている「クツワムシ」の野外観察の研修会を17日に千葉県で開催しました。
秋の虫でおなじみのクツワムシは、林の縁でよく見られる虫ですが、大きな音で鳴くと体が熱くなるので夏でも涼しい広い森が側にないと生きていけません。
そのため森の分断化やヒートアイランド現象に弱いとされており、生き物豊かな広い森や夏でも涼しく暮らしやすい街の指標にもなります。
当日は千葉北西部の各市町村の市民団体のメンバー約15名に加え、千葉県の中学高校の教員10名も参加されました。
耳が痛いほどのクツワムシの大合唱に圧倒されながら茂る草をかき分けながら個体数を調査したり、温度が20,25,30度の冷房設定の車の中で鳴き方の生態観察を行ったりと、皆が日頃全く経験のないことを体験できたエキサイティングな研修会となりました。
研修会の詳しい様子や今後の活動の様子は、新しくオープンした下総アクションプランの特設ウェブサイトで紹介していく予定です。