防潮林の復旧計画について、NACS-Jと宮城県内の自然保護グループで農林水産省に8月20日に提案を行います
東北の沿岸被災地域では、防潮林も大きな被害を受けました。甚大な被害の復旧のため、国有林だけでなく民有林においても農林水産省が直接復旧計画をたてています。
身近な自然をつぶさに見守ってきた地域の方々から、こうした復旧計画の全貌が分からず、守ってきた自然環境が改変され、希少な生物たちの生息環境が失われてしまうのではないか、と危惧する声がNACS-Jに多数寄せられています。
NACS-Jからは、横山理事が農林水産省に交渉し、防潮林の復旧計画の全体像を把握するとともに、生物多様性保全上、復旧計画を見直すべき希少な場所の洗い出しを行い、「戦略的地理情報システム(SISPA)」を用いて、保全策を講ずる必要のある場所の地図化を行っています。
8月20日の午後、こうしたデータを用い、NACS-Jと宮城県内の自然保護グループの3団体が、農林水産省にて宮城県内の防潮林復旧について保全策の提案を行う予定です。
(保全研究部・小此木)