毎日新聞連載「生き物の恵み/3」千葉・北総地域のニュータウン 原っぱ 地域の財産に
こんにちは、保全研究部の高川です。
毎日新聞の環境面、NACS-Jスタッフによる連載「生き物の恵み」。
第3回は、今や地域の貴重な財産となりつつある「原っぱ」について、高川が執筆担当しました。
◆毎日新聞
生き物の恵み:/3 千葉・北総地域のニュータウン 原っぱ 地域の財産に
かつて日本には陸地の1割に原っぱ=草原がありましたが、今や1%にまで減少しています。
原っぱの植物の代表でもある、秋の七草のキキョウやオミナエシなども多くの県で絶滅危惧種となっています。
全国の里やまを調べてきたNACS-Jに、千葉県北部の北総地域で、貴重な草原環境が残され、草地性の動植物のサンクチュアリになっている場所があるという情報が寄せられました。
しかし、そこにはニュータウン開発計画や用地転売の計画が急ピッチで進みはじめている場所でした。
NACS-Jは、地元市民団体と協力し、環境調査結果を分析し、地元でシンポジウムを開催したり、県や事業者に計画見直しについての要望書を提出することになりました。
7月13日には、千葉県庁で「亀成川源流部(千葉ニュータウン21住区)の生態系保全と土地利用計画の見直しについての要望書を手渡しで提出してきました。(提出の様子はこちら。)
豊かで希少な生物多様性が保全され、地域の財産として引き継がれ魅力あるまちづくりが実現されるよう、今後も地域のグループとともに活動を進めていきます。