種差海岸で東日本海岸調査の地域会合を開催してきました。
引き続き、保全研究部の小此木です。
7月22日は、東日本海岸調査の4回目の地域会合を青森県八戸市の種差海岸で開催しました。
地元八戸市の方だけではなく、青森市や黒石市など遠方から参加してくださった方もいました。
野外講習の場所である大須賀海岸は種差海岸階上岳県立自然公園の中にあり、日本の白砂青松100選に選定されている場所です。また、この地域は三陸復興国立公園になる予定もあります。
しかし、以下の写真のように津波により砂丘や松林は被害を受けてしまいました。
▼震災前の大須賀海岸
(以前の海岸植物群落調査にて、八戸市の自然観察指導員石津氏提供)
▼震災後の大須賀海岸
(砂浜右の松林も津波で帯状になってしまい、松林前の砂丘も低くなった)
また、以前は砂丘上部に生育していたウンランが砂丘と松林の間の谷地に生育していたり、震災後に後背湿地ができるなど新たな環境もできつつあります。また、ハマボウフウ、ハマナス、ハマヒルガオなどの海岸植物は元気に生育しているようでした。
震災前後での具体的な変化は、地元で調査してくださる皆さんの調査結果を待ちたいと思います。