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流山「暮らしと自然のふれあいマップ作り」ワークショップを開催しました

2012.07.12
活動報告

7月8日(日)に千葉県流山市で、流山「暮らしと自然のふれあいマップ作り」ワークショップを開催しました。

流山市は「都心から一番近い森の街」として積極的に緑豊かなまちづくりに取り組んでいます。市民の方々の活発な活動もあり、平成22年には「生物多様性ながれやま戦略」も策定されました。

しかし、つくばエクスプレスの沿線開発や農地の放棄などにより、今も少しずつ自然が失われつつあります。

今残っている自然と、自然の恵みに支えられた豊かな暮らしを守っていくためには、流山市民の方々とともに、流山市にとって大切な「自然の恵み」を生み出す場所を再発見し、暮らしと自然を見つめ直すことが大切です。

そこで今回、流山市で活動する市民の方々に集まっていただき、自然の恵みを生み出す場所を再発見し、日々の暮らしと自然のつながりについて考えるための「暮らしと自然のふれあいマップ」をつくるワークショップを開催しました。

ワークショップには団体から18名の方にお集まりいただきました。各団体の活動フィールドは森・里山・水辺とさまざまで、活動内容も異なります。このような団体が流山の自然について考えるために一堂に集まったことは、今後、流山市全体の自然環境やまちづくりを考えていくための新たな一歩となりました。

ワークショップでは、4つのテーブルに分かれて重要な場所についての情報を出し合いました。今回は「生きものの恵み」「心と体への恵み」「食の恵み」「子どもへの恵み」の4つのテーマについて、参加者の皆さんがテーブルを移りながら自分の知っている「重要な場所」を地図に落としていきました。

異なる視点で選ばれた各テーブルの重要地域の結果を最後にまとめてみると、「市野谷の森」や「運河エリア」などすべてのテーマで共通して重要な場所に選ばれたエリアが浮かび上がってきました。逆に、市街地などあまり印のつかない場所なども見えてきました。

普段漠然と感じていることが地図上に情報として現れることで、改めてそれぞれの認識を深めることができました。

また、位置情報を話し合う中で、お互いの団体の活動内容についても理解を深め、それぞれの想いを共有する時間にもなりました。

これから一年をかけて、当日集まったデータに加えてさらに多くの人たちからの意見・情報を集め、大切な「自然の恵み」を生み出す場所をまとめた地図を完成させていく予定です。

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20120708nagareyamaworkshop3.jpg▲テーブルごとにテーブルごとにたくさんのアイディアが出されました

20120708nagareyamaworkshop4.jpg▲それぞれのテーブルの情報を重ねると、地域の傾向が見えてきました

流山周辺にお住いの皆さんは、NACS-J保全研究部までぜひ情報をお寄せください。

なお、NACS-Jでは、このワークショップを「下総生物多様性アクションプラン」の一環として行っています。

先日ご報告した印西市(参考記事はこちら)をはじめ、千葉県北西部の8市町村以上の市民団体が関わって、行政区画を超えて地域の自然の恵みの源泉となる重要地域を明らかにして広域的な保全アクションプランの作成につなげていくことを目指しています。

*8月21日追記:
流山「暮らしと自然のふれあいマップ」作り の結果概要レポートができました。
第1回 ワークショップの結果概要レポート(PDF/564KB)

(保全研究部 高川晋一)

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