諫早湾開門を求めて ― よみがえれ!有明院内集会・農水省レクチャーを傍聴しました。
編集室の増沢です。
5月15日に、諫早湾干拓潮受堤防の開放を求める
「よみがえれ!有明」弁護団が主催した院内集会・農林水産省レクチャーを傍聴してきました。
1997年に諫早湾干拓潮受堤防が閉め切られて14年が経過しています。
閉め切り後は深刻な漁業被害が起きてきた有明海ですが、
諫早湾に近い瑞穂町沖では、今季のノリ養殖への被害はこれまでにないほど甚大で、
例年の30%ほどしか収穫できなかったそうです。
タイラギやサルボウガイといった貝類も大量死により激減し、
多良町沖では、タイラギの総水揚げ量(貝柱重量)は、
3.5トンと昨季の43.1トンに比べて92%減となっています。
これらの甚大な漁業被害に対し、集会では、
有明措置法(有明海及び八代海等を再生するための特別措置に関する法律)
に基づく救済措置の必要性が訴えられました。
また、福岡高裁は、2010年12月に、
潮受堤防閉め切りによる有明海への漁業被害を認め、5年間にわたる「開門」を命じています。
国は、2013年12月までに潮受堤防を開ける法的義務を負っているのです。
期限が迫るにもかかわらず、開門に向けた調査は未着手で、作業は遅々として進んでいません。
確実な開門に向け、農水省に対して開門までの工程表の提示が求められました。
(この模様は後日YOU TUBEで動画を配信される予定です。)
▲農水省レクチャーの様子。手前側が農水省。奥が弁護団。