海岸植物群落調査の手引き・調査シートが完成しました
2011年3月11日、青森県から千葉県にいたる東日本の太平洋岸は津波による大きな被害を受けました。現在、各地で様々な復興事業が始まりつつあります。
NACS-Jでは、2003年~2007年に実施した海岸植物群落調査の再調査、地域の人たちの海岸への思いをまとめるふれあい調査、残された貴重な植物群落である植物群落RDB の再調査を通じ、地域の生物多様性を生かした地域づくり・復興に役立てるための事業を始めました。
特に海岸植物群落調査は市民調査で実施するため、多くのみなさんのご協力をお願いいたします。調査の手引きと調査シートは、下記からダウンロードできます。また、はじめて海岸植物群落調査にご協力いただく方々にも、調査方法の勉強会(地域会合)を随時開催していきますので、ぜひご参加ください。
調査への参加と流れ
1.参加のお申し込み
◆前回調査した海岸を再調査する場合:NACS-J にお問い合わせください。調査の手引きと調査シート、以前の調査シートなどの写しをお送りします。
◆今回新たに調査に参加される場合:NACS-Jにお問合せいただき、調査海岸をご相談ください。調査方法の勉強会のご案内や調査の手引きと調査シートをお送りします。(手引きと調査シートは下記からダウンロードもできます)。
- 海岸植物群落調査の手引き(PDF/3.66MB)
- 海岸植物群落調査シート(PDF/564KB)
※専門的な知識がなくとも、海岸の植物群落や自然環境の保全に関心があり、継続して地域の海辺を見守っていこうという気持ちのある方であればどなたでも調査に参加できます。なお、調査データの信頼性を高めるため、報告書などにおいて調査者のお名前を公表させていただきます。調査はボランティアとして自主的に実施していただきます。
公益財団法人 日本自然保護協会(NACS-J)
保全研究部 担当:小此木(おこのぎ)
TEL:03-3553-4104 FAX:03-3553-0139
E-mail:kaigan2@nacsj.or.jp
(スパムメール対策のため、@を大文字にしています。小文字にして送信してください。)
2.地域会合(調査方法の勉強会)への参加
地域会合を各地で順次開催します。以前の調査を含め、海岸植物群落の調査が初めての方は、原則としてできる限りお近くの地域会合にご出席ください。地域会合では調査要項を使って実際に海岸を歩き、植物群落を観察しながら調査シートに記録するという調査方法を学びます。また、同時に震災と海岸の自然と暮らし、復興への思いなどをテーマに気軽に懇談し、情報交換する場にしたいとしたいと考えています。
3.調査の実施
研修会後、お住まいの近くの調査対象海岸で、調査の手引きにしたがい各自調査を実施してください。調査時期は、地域によって差がありますが、概ね海岸植物の花が見られ生育の盛んな5~10月とします。
4.調査結果の提出
調査終了後、調査シートに必要事項をすべて記入の上、下記まで、調査シートを郵送してください。25,000 分の1地形図は大きな書店で購入できますが、近くで購入できない場合、「電子国土ポータル」というウェブサイトにて部分的に閲覧、印刷が可能です。その際、使用する縮尺は9000 分の1 より大きくしてください。
〒104-0033 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F
公益財団法人 日本自然保護協会 東日本海岸調査係まで
E-mail:kaigan2@nacsj.or.jp
(スパムメール対策のため、@を大文字にしています。小文字にして送信してください。)
注)調査シートは郵送かEメールでお送りください。(FAX では記載内容が読み取れないことがあります)
5.調査結果のとりまとめと発表
結果が届いた海岸は逐次、特設サイト「東北自然環境ふれあいMAP」で公開していきます。前回調査が実施されており、今回未調査の海岸で、調査ができそうなところがありましたら前回の資料をお渡ししますので、ぜひNACS-Jまで問い合わせていただき、その調査を実施してください。
最終的に調査データはNACS-Jで取りまとめて集計・解析します。その結果はこちら東北自然環境ふれあいMAP」で公開いたします。