「沖縄県・嘉陽の海岸の生き物を見てみよう!」砂浜調査を実施しました。
こんばんわ。保護プロジェクト部の安部です。
活動紹介「沖縄県・嘉陽の海岸の生き物を見てみよう!」でご紹介した砂浜調査を、2月11日に実施しました。
日本の沿岸の半分を占める砂浜のデータはほとんどありません。
そのため砂浜の大切さが認識されておらず、砂浜が減った原因すら究明されないという現状に危機感を抱いた向井宏先生(海の生き物を守る会代表、京都大学特任教授)が、各地で展開している砂浜調査を沖縄県東海岸の嘉陽で行ってみました。
調査地点は来年度から護岸の建設が予定されている場所「メーバマ(前浜)」とそうでない場所「マチハマ(待ち浜)」の2か所で行いました。
いずれの場所でも調査員が生きものに夢中になり、ついうっかり足が濡れるほど海に入ってしまったり、何度も同じ場所を行ったり来たりする場面がありました。
ベッコウカサガイ、タケノコガイ、イソハマグリ、タカラガイなどの貝類が多く見られ、海藻やカニの死骸、砂浜に生えていた花、ゴシキエビの触覚などさまざまな生き物の記録を取ることができました。
その後、室内にて向井先生から「ジュゴンのくらしと海の環境」と題し、タイやフィリピンのジュゴンの話を伺いました。 長い1日にもかかわらず、最後まで子どものように目を輝かせ講義に聞き入る参加者の表情が印象的でした。
写真1:ジュゴンの餌となる海草を漂流物の中から発見。
写真2:持ち帰ったサンプルの同定作業を行う調査員たち