シンポジウム「生態学者の多様なキャリアパス:NGOで活躍する生態学者たち」で講演しました。
保護プロジェクト部の安部です。
日本生態学会の関東地区公開シンポジウム「生態学者の多様なキャリアパス:NGOで活躍する生態学者たち」にて「生物学者のスキルをNGOで活かそう!」と題して講演しました。
厳密には私は生態学で学位を取った訳ではないのですが、類似の分野での学位取得後のキャリアパスについて知りたいということで演者の一人となりました。
最初にコンサベーション・インターナショナルの浦口あやさんから「至るべくして至った国際NGOでの仕事」と題し、環境系のシンクタンク研究員を経験されNGOに至るまでの経緯、またNGOとは何かを話され、NGOはボランタリー(自主性)を確保しつつ、プロフェッショナルでなければならないと熱く語っており、ご自身の仕事にやりがいと誇りを持ち取り組んでいる様子がよくわかりました。
続いてバードライフインターナショナルの佐藤真弓さんから「国際環境保全団体で働く:求められる専門知識とスキルそして能力」と題し、NGOでの仕事にどのようなスキルが必要かの説明があり、またご自身の波乱万丈な進路や就職活動のご経験を紹介されていました。やはり論文を書く時間の確保のため休みを取らなければならないほど忙しものの、大変充実した日々を送っているとのことでした。
安部は自身の現在までのキャリアや仕事への活かし方、NACS-Jのこと、NACS-Jの沖縄での取り組みを話したあと、この数週間の仕事について特に重点を置いて話をしました。辺野古の裁判証人証言をした話や、科学性と民主性という2本の柱からかけ離れた環境アセスメント法の現状など、シンポのテーマとは少し離れてしまいましたが、NGOの仕事の一環として、現実の問題と闘っている様子をお伝えでき、特に多くの若い聴衆からは良い話を聞いたとご感想をいただきました。
←講演するバードライフ・インターナショナルの佐藤真弓さん