2011年11・12月号(No.524)
特集:日本人なら知っておきたい森の常識30
今月の表紙
ニホンカモシカ
撮影・解説 いそやまたかゆき
12月中旬に初雪が降った。少し遅めだが、春に生まれた子どもにとって初めての雪。親の後を追う姿にもいつもと違う雰囲気が漂っていた。寒いのか、冷たいのか、いつもと違う風景に戸惑いがあるのだろう。母親は淡々と採食していたが、子どもは落ち着かない。この日の積雪は20cm。本物の冬はもうすぐそこまで来ている。冬将軍は子どもにどんな試練を準備しているのだろうか。
CONTENTS
★特集:
日本人なら知っておきたい森の常識30
「森の国」と呼ばれる日本。全国各地で、植樹や林業体験などの活動が環境活動の人気プログラムになってきています。地域の森の未来や森づくりを見直すためにも、今地域にある森が、どんなタイプの森で、どういう状態かを見分けられる目が必要となってきています。今回は素朴な森への疑問に答えながら、森の見分け方のコツをお届けします。
・森の個性に気づく時
・そもそも「森」とはどういうもの?
・森の違いはどうしてできる?
・生きものが多い森はどんな森?
・私は初めての森はこんなところを観ています
・都市の森にはどんな機能がある?
・森の中には水はどう蓄えられている?
・人は森とどうかかわっていけばよい?
・木曽に残るヒノキ・サワラの自然林を林野庁の「保護林」に
春の赤い葉 秋の赤い葉
(松谷 茂/京都府立植物園名誉園長、京都府立大学客員教授)
どんなときにきれいな紅葉になるの? 1本の木ではどこから色が変化するの? そういえば、あの木の芽生えは赤かったかな? 今回は赤い葉っぱに注目します!
<新連載!>
★塗って送って 伝えよう日本の自然
東北応援シリーズ 2 岩手県・猊鼻渓
今号とじ込みの絵ハガキに、オリジナルの色を塗って自然への想いを込め、お友だちやお知り合いに送ろう!
くわしい内容は、こちらでご覧いただけます。
★NACS-J 活動クローズアップ
・韓国の両生類市民モニタリングの現場を視察
・オランダの再生可能エネルギーと環境影響評価制度の現状を視察
・国立・国定公園内での地熱発電事業の問題と課題
・環境アセスを骨抜きにし工事再開。経済的裏付けもない公共事業は中止を
・今年度のp.n.ファンド助成先は21件に決定!
・COP10の成果実現に向けた活動が世界規模で始まります!
・沼田賞は上関原子力発電所計画から自然を守ろうとしている団体に決定!
★シリーズ新・生命の輪
結実期と渡りの時期がカギ!
樹木と渡り鳥たちの絶妙な関係
(福井晶子/日本野鳥の会嘱託研究員)
風や水の流れを利用したり、動物に運んでもらうなど、植物の種子散布の方法はさまざま。今回は、鳥による種子散布に注目します。
★NEWSハイライト
・英虞湾沿岸の休耕地を干潟に!1年半で生物が6種から30種に増加
・宇治川のヨシ原の野焼き禁止 伝統行事やツバメのねぐらが危機に!
・宮崎県綾町周辺がユネスコエコパークに推薦決定!
・タゲリの渡り モンゴルから 野鳥観察中の市民の撮影で確認
★生物多様性はビジネスの礎
「『レンタル』という
企業活動そのものを通じて環境を考える、
それが創業からの理念です」
(サニクリーン マーケティングサポート本部兼 アクア/サービス事業部取締役本部長 榎本吉宏さん)
★読者の広場
掲示板/お便り/フォトライブラリー・次号予告・新入会員/Nature Navi
★BOOK&PRESENT
最新号のみご希望の場合、1500円(送料込み)でお買い求めいただけます。お申し込みはNACS-J管理部まで。