韓国の両生類モニタリングの現場を視察してきました!
こんにちは!保全研究部の福田真由子です。
NACS-Jでは、日韓交流基金の助成を受けて韓国の環境NGOグリーンコリアと、市民モニタリングの交流事業のため8/24~28日の5日間、韓国の両生類モニタリングの現場視察に行ってきました。
参加者はNACS-Jスタッフから福田、朱宮、出島、小此木の4人とトウキョウサンショウウオ研究会の川上さん、モニ1000講師の植田さんの6人、グリーンコリアのメンバーはソ・ジェチョル局長とボランティアの若手スタッフ2名、通訳としてラムネット・ジャパン韓国支部の田中さんの合計10人でした。
視察では高速道路開発問題でトンネル工事をすることになった山岳地帯(白頭大幹)でNGOと政府で行っている渓流性サンショウウオ(Korean clawed salamander)のモニタリング調査の現場、そして清州(チョンジュ)の都市開発で残されたカエル生態公園では調査を地域住民を巻き込んで調査しながら守っている事例を視察しました。
こうした視察を通して、どう国や地域を巻き込んで自然を守るかという問題は、国を超えて共通の課題であると感じました。
そのほか、現場での人や生きものとの出会いや、夜な夜な韓国と日本の自然保護活動や社会の違いなどを話し合ったことなど、私たちにとってはどれも貴重な経験となりました。
2月には韓国側のメンバーが視察に来ますので、両生類市民モニタリングシンポジウムを開催して韓国の取り組みを紹介する機会にしたいと考えています。この視察のレポートは会報『自然保護』でもくわしくお伝えする予定です。
空港にて参加メンバーの皆さん。右は通訳を担当いただいたラムネット・ジャパンの田中さん、左が学生ボランティアのジンさん。
カエル生態公園でのヒキガエル調査。ヒキガエル発信機をつけて公園のスタッフのハンさんが毎日行動を追っている。
渓流でのサンショウウオ調査。石をどかしながらサンショウウオの生息状況を確認。右から3番目が調査を担当するグリーンコリアのソ局長。