霧が峰高原八島ケ原湿原の自然観察会に参加してきました。
広報・編集部の田口です。7月9日と10日の週末、同部の高津とともに、霧が峰高原八島ケ原湿原の自然観察会にプライベートでお邪魔いたしました。
お目当ては、会報『自然保護』誌5・6月号の掲示板コーナーで紹介した、KiNOAのプログラムです。KiNOAはもう20年以上、霧が峰をフィールドに活動されていて、案内人のほとんどの方々が自然観察指導員でもあります。
KiNOA事務局の鷲ヶ峰ヒュッテにも、私たちが宿泊した「ひゅって御射山」にも、歴代の『自然保護』誌がズラリと本棚に!古いものはきちんとファイリングされていました。(感動!ありがとうございます!)
▲八島ケ原湿原
2グループに分かれ、私たちのグループ5人は、KiNOA代表の山川さんに案内してもらいました。
1日目は夕方からはじまり、少し山登りをして、高くから湿原を一望。
2日目は5時間かけて、ゆっくりと湿原を一周。夏の花々を見ながら、環境による植物のすみわけ、湿原の遷移の様子などを観察しました。
▲コバイケイソウが花盛り
現在、湿原の植生を守るため、湿原の周囲をぐるりとシカ柵で囲っています。どうやら柵で囲ったときに1頭だけ、内側にまぎれこんでしまったらしいとのこと。シカ問題、草原管理をどうしていくべきかなど、自然保護上の課題についても考えるきっかけとなるお話がふんだんに盛まれたガイドを行っていただきました。2日目には、問題のシカが湿原を横切って走っていく瞬間も目撃しました。
また、今回の観察会には、ほかにもNACS-J会員の方が何人も参加してくださっていて、嬉しい出会いがありました。
皆さんも機会がありましたら、ぜひ訪れてみてください。