2011年7・8月号(No.522)
特集:チョウの写真を撮って送ってください!
今月の表紙
アオスジアゲハ
撮影・解説 宮沢 輝夫
アオスジアゲハはタテハチョウのように急角度で方向転換する。敏しょうな飛び方は、アゲハチョウとしては異質だ。
山形にいたころ、県内ではまれなこのチョウを被写体に撮影するのが好きだった。唯一、日本海側の酒田市飛島が確実に見られる場所。隣の鶴岡市では、ヤブガラシに訪花する姿をたまに見かけた。
このチョウは翅(はね)を小刻みに震わせながら吸蜜する習性があり、ぶれを押さえるのに苦心した。
CONTENTS
★特集:チョウを撮って送ってください!
今年の夏はチョウを調べて、自然の変化をつかもう!家の庭や近くの公園など、身近な場所があなたのチョウ観察のベストフィールド。ぜひあなたも自然しらべ2011「チョウの分布 今・昔」にご参加ください!
・「自然しらべ2011」で探しているチョウ
・フィールドに出てチョウを撮ってみよう!
・改めて、チョウとはどんな生きものか?
・分布域を急速に広げているクロマダラソテツシジミ
・人為的な影響で大きく変わるチョウの分布
・観察の視点が広がる! チョウの話題
・家紋としても利用されてきたチョウ
・チョウのモニタリングで地域の自然を知る
・チョウの視点で日本の自然の変化をとらえよう
★NACS-J 活動クローズアップ
・日本の森林の基本法「森林法」が改正されました。
・リニア中央新幹線計画について、意見を提出しました。
・AKAYAプロジェクトは、新たな10年間の協定による活動を始めました。
・モニ1000のデータからもチョウの個体数の変化が確認できます
・「市民調査全国大会」の報告書が完成!
・国際照葉樹林サミットを開催しました!
★今日からはじめる自然観察
チョウの幼虫が好きな葉は?
(宮沢 輝夫/読売新聞東京本社地方部 ・・・昆虫に詳しい自然派記者)
チョウに出合いたい。そう思ったとき、花壇や花畑に足を運ぶのが、普通かもしれません。それも、もちろん有効ですが、特定のチョウに出合いたいときは、そのチョウの幼虫が食べる植物を見つけてみましょう。
★シリーズ新・生命の輪
モチツツジでだけ観察できる虫
植物の粘毛を利用するモチツツジカスミカメ
(杉浦真治/森林総合研究所 主任研究員)
虫の中には、特定の植物に依存して暮らす種類がいます。今回は、モチツツジの特性を上手に利用して、モチツツジの上で一生暮らすカメムシのお話です。
★NEWSハイライト
・津波をかぶった「ふゆみずたんぼ」。土壌の生物多様性は高い
・小笠原諸島が世界遺産に。飛行場建設計画に懸念
・琵琶湖の浅瀬の生きものが20年前より大きく減少
・海域公園に向けて調査が進む、国内最大のニホンアワサンゴ群生地
★生物多様性はビジネスの礎
「社員一人一人が自然に対する『作法』を身につけている、そんな会社を目指しています」
(富士ゼロックス CSR部 部長 澁谷 隆さん)
★2011活動レポート
★読者の広場
掲示板/お便り/フォトライブラリー・次号予告・新入会員/Nature Navi
★BOOK&PRESENT
最新号のみご希望の場合、1500円(送料込み)でお買い求めいただけます。お申し込みはNACS-J管理部まで。