モニ1000のセンサーカメラで飼い猫と無事再会のニュース
こんばんわ。保全研究部の福田真由子です。
NACS-Jでは、100年の長期モニタリング調査から変化を早く察知し
保全に取り組む「モニタリングサイト1000里地調査」という
環境省の事業を運営しています。
この調査は市民主体のボランティア調査で、全国で約200カ所が登録され
植物や鳥、哺乳類などの調査を行っています。
その調査場所のひとつに宮城県南三陸町で「南三陸ふるさと研究会」が
調査する「波伝谷」があります。
3月11日の震災で、調査にかかわっていたメンバーも自宅が流されるなど
多くの被害を受けられましたが、「今年度の調査も継続する!」とお申し出くださり、
赤外線センサーカメラで撮影する哺乳類調査を5月から再開してくださいました。
そんなご連絡をいただき、本当にありがたい……と感謝の気持ちでいっぱいだったところ
6月9日に南三陸町の調査員の方から、再びご連絡をいただきました。
なんと、津波で流されたと思っていた鈴木さんの飼い猫「にゃんすけ」が
哺乳類調査のセンサーカメラに写ったというのです。
生存が確認できた!というお知らせに続いて3日後、
「にゃんすけを無事保護しました!」という、嬉しいお知らせが届きました。
哺乳類センサーカメラがこんなところで役立つとは!…と私たちも驚いています。
困難な状況の中でも、地域の自然環境のモニタリング調査を継続してくださる
調査員の方々の活躍を、皆さんもどうぞ応援してください!
この件は6月17日の読売新聞でも紹介されました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110617-OYT1T00597.htm