身近な場所でもチョウは観察できます。
こんにちは。自然しらべ担当の萩原です。
今年の自然しらべは、チョウを見つけて、
その情報を当会にお送りいただくお願いをしています。
近くの公園や自宅の庭にはよくチョウがやってくるけれど、
コンクリートに囲まれた都市部では、なかなか見つからない!
と思われている方も多いと思います。
そんな方にお勧めなのが、町中の植え込みや街路樹でくらしている
チョウの幼虫の観察です。
幼虫はチョウの成虫と違って、すぐに飛んでいかないので、ゆっくり
観察できますし、毎日の成長を記録して楽しむこともできます。
そのうえ、幼虫が見つかるということは、その場所でこの時期チョウが繁殖
している証拠にもなります。
たとえば、NACS-J事務局(東京都中央区新川)の周辺は、
大きな公園は近くになく、まわりを運河や道路に囲まれた場所ですが、
道路脇の柑橘系の植え込みではアゲハチョウの幼虫を、
隣のビルのクスノキの植え込みでは、アオスジアゲハの幼虫を見ることができます。
下の写真のアゲハの幼虫も、職員が見つけてきて、毎日観察しています。
このように、都市部でも気にして観察していれば、チョウは観察できます。
ぜひ、あなたも身近な場所でチョウを見つけてみてください。
※会報『自然保護』7/8月号の「今日からはじまる自然観察」コーナーで、
チョウの幼虫を紹介していますのでご覧ください。