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COP10 18日 本会議、作業部会、サイドイベント

2010.10.18
活動報告

本会議オープニングより印象に残るスピーチをお伝えします。(twitterのNACSJでも配信

CBD事務局長ジョグラフ氏のスピーチ:我々は今までの取り組みを失敗したことを、将来を担保にしてきたことを認めようではないか。目標達成には弛まない努力を続け諦めないこと。”和”という文化、折り紙は苦難を乗り越える願いをこめることに触れ会議の成功を求める。

UNEPアキムシュタイナー氏のスピーチ:生命を育んできた地球を我々世代でこれ以上壊してはいけない。世界が臨界点に達してしまわないよう努力する最後のチャンス。

・各代表、各国代表、地域代表の挨拶の時間が長引き、予定されていた各セクター(先住民、NGO、Youthなどなど)からのステートメントの発表は明日10時から本会議を再開することになりました。CBD市民ネットを含むCBDアライアンスからのステートメントの発表も先送りに。なかなかNGOの発言までお鉢が回らない状況です。

(以上 大野正人/保護プロジェクト部)

 

18日フォーラム●生物多様性交流フェアのフォーラム(ミニシンポジウム、講演)は、会議登録者以外の一般の人も入場できます。本会議場から徒歩3分ほどの名古屋学院大学の体育館で開催されています。初日は本会議場での開会式などもあって、聴衆は少なめでしたが、学生の姿が多く見受けられました。

各国政府や関係者に望むことなどの提案や意見も発表されていますが、本会議の議決権を持った各国政府代表に声を届かせるのが難しいところです。

 

 

18日サイドイベント●主に会議場内で行われるサイドイベントは非常に多くのミニセミナー、グループワーキングなどが同じ時間帯に行われています。初日の昼13時からのイベント数だけでも15もありました。同時通訳はなく英語で行われるものが多いようです。(昼と夜の一部のサイドイベントは名古屋学院大学体育館の大会場で開催)

私がこの時間参加したサイドイベントは、アジアの森林保護を加速するためのREDD(発展途上国での森林破壊と劣化の防止)についてのセミナー形式の発表でした。ボルネオの先住民の伝統的知識による生物資源の持続的な利用、使い分けについての発表が印象に残りました。

 

第2作業部会●午後3時からは第2作業部会で注目の「新戦略計画(ポスト2010年目標」についての討議。こちらも本会議に引き続きまだ各国がこれまで達成してきた報告とGBO3についてのコメントが多く、肝心の各国からの新戦略計画についての意見は「書面でのちほど提出する」、という国が多く、各国間でどこが論点になるかが見えにくい状況です。

ABSの議定書が会議本番までに合意しなかったことで、急きょABSの作業部会が立ち上げられるなどの機運もあり、途上国への利益配分、資金援助を実行することを求めることに強い口調で意見を言う国が多くありました。先進国はそれに対しちょっと押され気味で、「対立」というより「途上国への利益配分、資金援助はもちろんしっかりされた上で、意欲的な目標づくりをしなければ、グローバルレベルでの生物多様性保全は達成されない」という意見が多く出ました。

NGO席からは、議長席ははるかかなたに見えます。

(以上 鶴田由美子/広報・編集部)

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