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COP10 19日 作業部会とサイドイベント NGOの動き

2010.10.19
活動報告

・10:00からの第1作業部会「海洋と沿岸の生物多様性」の議論は、昨日1時間早く前倒しで始められたにもかかわらず、今日の午後までかかりました。

そして合意に至らなかった部分が多かったため、コンタクトグループ(本会議場外)で引き続き議論が続けられることになりました。

目標とする保護区の割合の数値も合意に至っていません。
海洋分野では地球温暖化に対する懸念を示す国が多く、また関連して多くの国からサンゴ白化に対する対策への要望が出されました。明日の「生物多様性と気候変動」の議題も白熱しそうです。

・15:00からの保護区の方はどこの国も保全管理のための資金援助や人材育成を求めていました。そこをクリアしないと目標とする面積の%にも合意しないと思います。
日本からは里山的なアプローチの紹介がありました。またそれに沿うような意見を出す国もいくつかありました。

・NGOによる現実的な開発問題のアピール活動も動きがありました。山口県の上関原発計画に反対する上関のグループは本会議場内の記者会見場で記者発表したようです。

(安部真理子/保護プロジェクト部)

 

・今朝10時に予定されたオープニングステートメントの発表は、またもやNGOに順番がまわらず散会になりました。ステートメントの表明は金曜日まで持ち越しになったようです。ちなみに、インドから参加のラムニアさんとCBD市民ネット共同代表の吉田正人さん(NACS-J理事)の2人でスピーチすることになっています。

このステートメントは、15日から各国NGOが集まる戦略会議で多くの時間をかけてまとめられた、市民社会から会議開催に向けた声明です。締約国に対して生物多様性の損失と社会的不平等の根本要因に取り込むために、12の義務を果たすことを求めています。(全文はECO日本版第35巻第2号のPDF参照)。

私からは「この会議によって何かが変わる、と開発問題に直面する日本の地域のNGOから期待されていることに応えられる、具体的な表現を盛り込みたい」と提案し、6は「非持続可能な農業や土地利用、特に埋め立てと土地利用の転換を止めること、窒素流入を危機的レベル以下に減少させること」という文章になりました。

お弁当・satoyamaイニシアティブに関連して。里山の環境やコミュニティが成立しなくなった社会構造も考えねばなりません。日本政府主催のsatoyamaイニシアチブのサイドイベントでは、限定300個の里山弁当が配布されました。伊勢三河湾流域圏で採れた素材だけにとても美味でした。竹器がよく出来ていたので洗って持ち帰ろうと思っていたら、再利用するとのことで回収されました。

(大野正人/保護プロジェクト部)

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