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COP10 29日 いよいよ夕方からの本会議で採択が始まる。

2010.10.29
活動報告

16:25ようやく第2作業部会が再開。フレンズオブチェアー(FOC)議長から目標5、11、14、16、20についてFOC議長からFOC検討内容報告と議長案の提示がありましたが、異議を唱える国が出ました。

目標20に関し、CRP30(資源動員)について意見のあるブラジル、フィリピン、アフリカなどの小グループの非公式協議で検討が始まりました。

続いて16:00を30分ほどすぎ、並行してようやくプレナリーが始りました。
松本大臣の挨拶に続き第1作業部会の議長ハフラーさんから説明。大きな議題となったのは気候変動、ジオエンジニアリング、海・沿岸、バイオ燃料。コンタクトグループも40時間も費やし無事終了。関係者に感謝を示し締めくくるハフラーさん。

 第2作業部会のダマス・ルナ議長からの報告が求められたが、まだ第2作業部会で議論を続けていたルナさんは本会議場に到着しておらず。メキシコ代表団から、ルナさんが第2作業部会で議論中であることを報告。

17:00重要文書(L文章:Limited Circulation Document)の決議に移る。すでに会議用資料(CRP:Conference Room Paper)で決まったものは長い議論と微妙なバランスの上で決まったことだからくれぐれもひっくり返さないで欲しいと大臣が念を押す。山岳、保護地域、乾燥地、持続可能な利用、森林、奨励措置、と第1作業部会担当のL文章は順調に採択されていく。

松本大臣、農業と生物多様性(L33)についてハフラーさん説明を、と言ってしまう。「L33 分類学イニシアティブを採択したいと思いますが、まずWG1の議長、ハフラーさん、ご説明お願いします」と大臣が言い直す。WG1議長さんがマイクを取り、それはL34だと思うのですが、と説明を始める。ABS関連のものがまだブラケットがついた状態なのでそちらの議論の結果待ちたいと答える。分類学イニシアティブは採択。侵略的外来生物L35はまたWG1議長に説明を求める。バイオ燃料関連のものだがこちらはここでご判断いただきたい、と答える。結果、L35は採択される。

次に生物多様性と気候変動 L36でまた引っかかる。ハフラーさんはブラケットが残っている2つは非常にデリケートな問題であり非公式の閣僚協議の結果を待っている。その結果を反映してブラケットを外して下さるよう議長(松本大臣)にお願いいたします、と答える。その結果、L36は採択。

バイオ燃料L41も採択され、次に海洋・沿岸生物多様性 L42についてまた説明を求められるハフラーさん。5つブラケットが残っているがこれらはみな新戦略計画に関係するもの。新戦略計画が採択されたならば反映されるはず、と答える。L42は採択される。

17:11。UNEP関連のL13について引っかかる。担当者はこれは事務的な書類だが撤回されたはずである。全く同じことが予算の取り決めが行われている。今日の午後の議論で撤回されたと思うのだが撤回されてないとなるとかなりの交渉が必要となる。

次に予算担当者が答える。予算のCGのではこの事務的な取り決めは予算とL13の両方の文書含まれていると判断。協議の結果、合意。事務的な取り決めに関する情報については予算の方に残しL13を撤回させていただきたい。議長に判断を仰がなければいけないと認識している。しかし会議が終わってからまだ時間が経っていないため、まだ印刷されていない。もうすぐ到着するはずである、と続ける予算担当者。先が心配なプレナリーです(あ)

後ほどL13に戻ることにしてやっと到着したWG2のダマス・ルナ氏に報告を求める松本大臣。WG2議長ルナさん、議長と通訳へのお礼から始め、31案のうち28の決定案がプレナリーにおいて提出されると報告。しかし、新戦略計画をはじめ、3つの項目について今現在非公式会合を行っている。できるだけすぐ解決したいと考えているがもう少し時間が欲しい。協議を続行させてほしい。そうしたらより包括的な完全な決定案を出すことができると思う、と続けるルナ氏。まだ会合が続いているとは大丈夫なのでしょうか・・・(あ)
松本大臣がルナ氏の労をねぎらう。後ろの助っ人から「採択に入ります」と言ってくださいと指示が出ているのがまた通訳機から聞こえる。技術移転と協力L3に関し早速の説明を求める。WG2議長ルナ氏は1つ予算関連のブラケットが残っていると回答。採択する前に「」を外さないといけないというルナ氏に松本大臣は瞬時に「ブラケットを外して採択したい」と回答、再度審議を問う。しかしキューバから異論が出て、資金の状態を解決しなければこれも解決しないのでWG2の審議が全て終わるまでまって欲しいと述べられる。本件後ほど議論となる。

やっと採択できる案が出てきたが、次に進もうとするがあまりの早口さに一同ついていけず。「これからゆっくり話すことにします」と松本大臣。あせらないでゆっくり話してくださいね、大臣(あ)

科学技術協力とクリアリングハウスメカニズムL5は後回し。GBO3関連L9、国連生物多様性10年L20は採択。奨励措置L22なると異議がでる。「少し迷子になっている。まだブラケットがついている文章を採択しているようです。議長、交通整理をしてください」とEU。後回しとなる。

地方自治体等の生物多様性L23、IPBES関連L25、新たな問題に関する案L26、新たな課題に関する決定案L27、資金メカニズムL29、条約実施に必要な資金量の評価L30、財政メカニズムL31、決定の執行に関する案L37、条約第8条関連案L38、協力関連案L44、無事採択。

ことごとく後ろから指示が出ているのが日本人の聴衆には丸聞こえで心配…。
17:29 沈黙が始まる。松本大臣の後ろであわてる助っ人氏。5分後に大臣、話しを始める。6時からインド主催のレセプションがあるのでその前に次COP11の開催地を決めたい。次はインドのニューデリーで開催と決定。MOP6は2012年10/1-5、COP11は10/8-19、ハイレベル会合10/17-19。

松本大臣はインドの人を呼び壇上でスピーチを促したが、それはキャンセル。大臣の後ろに控える助っ人氏からNOサインがインド側に出ているのが丸見え。大臣、自分でインドへの期待を始める。インド政府のレセプションがあるため、19:30まで休憩とアナウンス。WG2にもルナ議長が戻り、「新鮮な空気を吸いに、インドのレセプションにご参加ください」とアナウンスがあり休憩に入る。

19:30に始められるのか、今日中に終わるのか心配になってきました。

(安部真理子/保護プロジェクト部)

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