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2010年1・2月号(No.513)
特集:これ以上絶滅を出さないために

2010.01.01
書籍・発行物


会報2010年1/2月号(No.513)表紙.jpg


今月の表紙  リュウキュウヤマガメ


撮影・解説: 湊 和雄リュウキュウヤマガメは、陸上生活に適応していて、水の中に入ることは少ない。主にスダジイによって構成される亜熱帯の森の林床を移動しながら、ミミズ、カタツムリ、昆虫、木の実などを食べる。しかし、この行動故に、林道で車にひかれる事故が後を絶たない。さらに、野生化したマングースやイエネコによる捕食も加わり、近年激減している。
写真は幼体。甲長約13.5cm。沖縄島、久米島、渡嘉敷島に分布。絶滅危惧Ⅱ類。

 

CONTENTS


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★特集:
これ以上絶滅を出さないために

生物多様性が劣化していることを、実感したり実現したりしやすいのは、ある生物種が絶滅してしまったときです。
絶滅への悪循環をどう断ち切るか、どんなことが絶滅抑止に効果的かを探るとともに、多くの人が絶滅を防ぐための活動に参加、応援できる方法を模索します。

・絶滅危惧の生きものを守りながらの暮らしでは何が変わりましたか?(佐竹節夫/コウノトリ湿地ネット副代表)
・なぜ、絶滅を防がなくてはいけないのか、どう防いだらよいのか (鷲谷いづみ/東京大学大学院教授)
・絶滅への悪循環からの脱却
①長野県南部 ハナノキの保護(佐伯いく代/首都大学東京 牧野標本館)
②宮城県鹿島台のシナイモツゴの保護(小林光/水生生物保全協会、半沢裕子/全国ブラックバス防除市民ネットワーク)
③東京都小笠原のアカガシラカラスバトの保護(堀越和夫/小笠原自然文化研究所)
・レッドデータ・ブックが示す絶滅危惧種の現状を改善するしくみをつくろう(藤田 卓/NACS-J保護プロジェクト部)
・地域版レッドリストづくりで身近な植物の危機的状況をつかむ(藤井伸二/人間環境大学 准教授)
・まとめ 救うのは ” あなた” かもしれない(鶴田由美子/NACS-J編集長)


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★NACS-J活動クローズアップ
・拝啓 オバマ大統領・鳩山首相! 辺野古・大浦湾の自然は大事なんです
・泡瀬干潟 自然の権利裁判判決を受けて
・綾プロジェクト ふれあいマップ片手に照葉樹林の保全に参加しよう
・小笠原 森林生態系保護地域・保全管理委員会に参加

461人の自然観察指導員誕生/自然しらべ2009結果発表/全国一斉自然かんさつ会登録募集/COP10に向け国際シンポジウム開催


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★ NEWSハイライト
・ツキノワグマのDNAには日本に3つの系統があった
・2月2日は「世界湿地の日」 気候変動と湿地について考えよう
・信濃川・宮中ダム開門で流量増 鮭の遡上数が激増!
・オキナワトゲネズミ誤って殺処分 マングース防除わなに捕獲


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★ 今日からはじめる自然観察
冬は楽しいミノムシ観察
(桝永一宏/滋賀県立琵琶湖博物館主任学芸員)

冬は木々の葉が落ち、蓑を着込んだミノムシの幼虫が、観察しやすい季節です。里やまや市街地でも見つけられるはずのミノムシ。あなたの近所の公園や家の軒下、壁などにいるかもしれません・・・・・・。


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★ くらしと自然のつながり再発見!
③高知県 越知町の生薬
みんなで生きていこうや、生薬の里でな

取材・文/保屋野初子
イラスト/さげさかのりこ


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★ シリーズ新・生命の輪・23
生物間の単純ではない相互作用
シカが増えるとジャコウアゲハは減る?
(高木 俊/東京大学大学院農学生命科学研究科)

ある1種の生きものが増加しすぎたとき、同じ場に暮らす別の生きものにはどのような影響があるのでしょうか? 現在、日本各地で増えすぎて食害などの問題があげられているニホンジカ。今回はそのシカとジャコウアゲハ、そして餌植物の3者間に見られる関係を紹介します。

★ 自然を守るあの手この手
環境NGO・NPOの提言を世界に発信!
(菊井順一/ひょうご環境創造協会専務理事)

★ この問題、私はこう見る
環境税は自然にやさしいか
(三島 勇/読売新聞東京本社新潟支局長)

★ 生物多様性の道プロジェクト
2010年夏~秋、生物多様性・実感ツアーにご期待ください!

★ BOOK&PRESENT

★ 読者の広場
掲示板/お便り/フォトライブラリー/次号予告・新入会員/Nature Navi

 

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