2009年7・8月号(No.510)
特集:身近な探検! 湧き水さがし
今月の表紙 ヨシゴイ
主に夏になると、東南アジアなど南から渡ってきて、ヨシ原がある湖沼や蓮池に飛来する。少数だが越冬するものもいる。
頭頂部が黒く見えるのがオスだ。立ち止まると身動きひとつせず待ち伏せし、魚やカエルを見つけると一瞬で鋭いくちばしで捕らえる。外敵に警戒したときは首を長く伸ばして細長くなり、ヨシに擬態するのが特徴だ。
WEBサイト Brown's Art
CONTENTS
★特集:
身近な探検! 湧き水さがし
今年、NACS-Jの自然しらべのテーマは、「湧き水」に決定しました。そこで今号は、自然しらべがより一層楽しくなる湧き水大特集です!
湧き水とは何か、どうやって探すといいのか、見つけたらどんなことをみると面白いか、じっくりご紹介します。
・今年の夏は、みんなで湧き水さがし! ~地域の自然の個性を再発見しよう
・人の暮らしと密着する湧き水 (牧野厚史/琵琶湖博物館学芸員)
・植物の特別な生態が見られるユニークな環境(角野康郎/神戸大学大学院理学研究科教授)
・湧き水って何? なぜそこにあるの?(安形 康/海洋研究開発機構)
・編集部の湧き水探し体験ルポ
・湧き水から水循環を考える 高村弘毅氏(立正大学学長)にインタビュー
・まとめ 湧き水から地下の自然を覗いてみれば
★NACS-J活動クローズアップ
・辺野古・普天間飛行場移設 準備書の撤回を求める意見書提出
・赤谷の森の生物多様性を紹介する『赤谷ノート』完成
・SISPAで保護すべき地域を解析し保全対策の実施を働きかけていきます
・全国の森林における生物多様性の保全策を検討中
NACS-J活動紹介パネルの貸し出し開始/自然観察指導員講習会開催案内/モニ1000里地調査 調査講習会参加者募集
★NEWS ハイライト
・石狩砂丘を走り回る車 剥ぎ取られる海岸植物
・オオコオイムシのオスは自分の子以外の卵も背負っていた
・中海干拓の堤防開削、28年ぶりに海水が流れ込む
・モリアオガエルの精子は泡巣の中を回転することで進む
★今日からはじめる自然観察
日の出とともに朝の自然を観察しよう。
(田村耕作/NACS-J自然観察指導員・ナイス福岡事務局)
自然観察といっても何を見たらいいのか分からない、観察会を開いてみたいけど最初の一歩が踏み出せない、そんな声もよく寄せられます。まずは、自分の時間がつくりやすい早朝、その時にだけ見られる自然を感じに出かけてみませんか?
★シリーズ新・生命の輪・20
わずかな水温差・水流差を感知
湧き水で越冬・産卵するアジメドジョウ
(平松和也/大阪府環境農林水産総合研究所 水生生物センター 主任研究員)
地表に出てくる湧き水のほかに、川の水が川底に浸透して再び湧き出てくる水もあります。この湧き水と川の水の差に敏感に反応し、うまく利用して生きているドジョウの暮らしを紹介します。
★HOW TO フィールドワーク
「自然かんさつ」を社会に浸透させてきた方法
生物多様性の保全につなげる意味
(林 公義/横須賀市自然・人文博物館館長)
★2009活動レポート
★読者の広場
掲示板/お便り/フォトライブラリー/次号予告・新入会員/Nature Navi
★BOOK&PRESENT
★生物多様性の道プロジェクト
プロジェクト いよいよスタート!
日本自然保護協会オンラインSHOP「しぜんもん」よりお買い求めいただけます。価格900円(送料別)