赤谷の森で、環境教育・関東ミーティング 2008AKAYAを開催しました。
会報『自然保護』No.507(2009年1/2月号)より転載
2008年11月28~30日、群馬県・AKAYAプロジェクトエリアで、環境教育にかかわる方々が一同に会して話し合うミーティングを、NACS-Jも実行委員会の一員となり、開催しました。5回目の開催となる今回のテーマは「多様な自然の気づき方、伝え方、エコツーリズムへのつなげ方」です。地域の方をはじめ、行政・企業・個人事業者・NPO・研究者・教員・学生など140名を超える方々が、世代・地域・分野を越えた議論や交流を行いました。
環境教育活動を生物多様性の保全と持続可能な社会づくりにつなげるにはどうしていけばよいかについて、実際に研究・実践されている方に先行・先進事例をご紹介いただきながら、地域経営、環境管理、地産地消、事業活動、ボランティア活動、自然観察、民俗、日本人の意識構造、個人のセンスなど、さまざまな視点から議論しました。そこからは、環境教育に取り組む人たちに、活動フィールドとしている場の調査・研究や保護・管理の活動のコーディネートやコミュニケーションの仲立ちなど総合的な力の発揮が、よりいっそう求められていることが改めて見えてきました。
立場や関心の異なる方々がより参加しやすい話題や場づくりに向け、今回得られたヒントや課題を次回につなげていきたいと思います。
(芝小路晴子/教育普及部)
←地域の方々の協力により、会場として昨春廃校になった旧猿ヶ京小学校を利用することができた。