第2話 レッドリスト2008の発表
10月6日、世界自然保護フォーラム初日に、今年のレッドリスト2008が発表されました。今回は、数年かけて行われた世界ほ乳類アセスメントの成果をもとに、ほ乳類を中心としたプレスリリースが行われています。
プレスリリースの中では、ほ乳類5,487種のうち1,141種が絶滅危惧種でした。その他にも「情報不足のため絶滅危惧種かどうか判断できない種」が836種いるということで、予防的な考え方をとって調査の及んでいないこれらの情報不足種も絶滅危惧種と考えると、ほ乳類の36%近くになります。
(レッドリスト2008プレスリリースを参考に記述)
レッドリストのロゴ
■レッドリストの生きものたち
Fishing Cat スナドリネコ
生息地である湿地が失われたことが原因で、
VU(絶滅危惧II類)からEN(絶滅危惧IB類)に格上げされた。
Photo (C) Mathieu Ourioux
Pere David’s Deer シフゾウ
野生絶滅と評価されている。
飼育下の個体数は近年増加しており、
野生への再導入を図る可能性がでてきている。
Photo (C) Jessie Cohen, courtesy of National Zoological Park.
Holdridge’s Toad ホールドリッジヒキガエル
コスタリカ固有のカエル。精力的な調査にもかかわらず1986年以降
発見されることがなく、今回、絶滅が宣言された。
Photo (C) Franco Andreone.
(保全研究部 道家)