生物多様性条約第10回締約国会議が 2010年10月に名古屋で開催決定!
2008年7/8月号より転載
5月19~30日に、ドイツのボンで開催された生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)に出席してきました。
最終日には第10回の締約国会議(COP10)を日本の名古屋で開催することが正式に決まりました。2010年10月11~15日が遺伝子組み換え生物の利用規制に関する国際協定について議論するカルタヘナ議定書会議、10月18~29日が締約国会議の予定です。2010年目標の次の目標の策定や保護地域や気候変動などが議題になるなど、これまでで最も重要な会議となります。
COP9には、世界各国から7000人以上の参加者があり、食の安全やアグロ燃料(農産物原料のバイオ燃料)、先住民族の権利など幅広い話が議論され、特に政府間の交渉へのNGOの働きかけは活発でした。サイドイベントやエクスカーション(視察旅行)などでもNGOの活躍が目立ちました。また、ドイツ国内の世論も盛り上がり、この数カ月で「生物多様性」をテーマとしたニュース番組の数も大幅に増加したそうです。
最終日、日本とドイツのNGOによる共同記者会見を開催しました。COP9の成果をCOP10に引き継ぎ、ドイツの経験からも学びながらNGOの手でCOP10を成功に導くため協力していくことをアピールしました。NACS‐JもドイツのNGOと連携を図りながら、日本国内の準備を進めていきたいと思います。
(保全研究部・道家哲平)