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会津駒ケ岳・帝釈山・田代山の保全のために 調査を行っていきます。

2008.07.01
活動報告

会報『自然保護』No.504(2008年7/8月号)より転載


2007年、日光国立公園から尾瀬地域が独立し、尾瀬国立公園として、新たに会津駒ケ岳周辺、帝釈山・田代山周辺区域を編入して成立しました。これに伴い、「会津駒ケ岳・田代山・帝釈山景観保全管理方針策定検討委員会」が環境省によって設置され、その保全管理のあり方を検討しています。この検討会には、07年度は横山常勤理事が、08年度は辻村が委員として参画しています。

これまでの検討会でNACS-Jは、この3つの山がそれぞれ、地質や地形、植生の観点で全く異なった特徴を持っていること、日本のほかの山と比較しても、山頂部の傾斜地に湿原を持つという非常に特別な自然であることを指摘してきました。

その上で、同じ尾瀬エリアの至仏山で、登山道の健康診断をしたように、一刻も早く科学的調査を行い、今ある木道などの設備が、自然にとって負荷のないものか評価するべきと提言しました。その結果、今年度事業で自然環境の基礎調査が行われることになりました。この調査が、形だけのものにならないよう委員会を通じて注視していきます。

これと合わせて、独自にこの山域の自然環境の特異性を科学的に明らかにしながら、貴重な自然が守られるよう活動していきます。

(保護プロジェクト・辻村千尋)

田代山山頂の写真▲田代山山頂の傾斜湿原。傾斜地にできた湿原は、多雪山地に特有で日本でも珍しい。

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