CBD/COP9レポート11 生物多様性の日
5月22日。
皆さん、5月22日は「国際生物多様性の日」です。これは、16年前の今日、この生物多様性条約の本文が、長い長い交渉の末に生まれたことを記念して作られました。
毎年テーマを決めて、生物多様性の重要性などを一斉に普及する機会とされています。例えば昨年は「生物多様性と気候変動」でしたが、今年は「生物多様性と農業」です。
なぜ、農業なのか?それについてはいろいろな理由があるのですが、一つには今年は国連が定めた「国際ジャガイモ年」だからです。大航海時代にヨーロッパに伝わったジャガイモは、比較的容易に栽培でき、炭水化物として貴重な栄養源であり、貧困問題の解決に取り組む国際社会で改めてその価値を再確認しようというのがこの「国際ジャガイモ年」の趣旨です。
なぜここまでくどく説明するかというと2010年が、「国際生物多様性年」だからです。つまり、ジャガイモ年だから生物多様性条約事務局が農業と生物多様性というテーマを定めたように、2010年にはあらゆる国連機関や団体が「生物多様性」をそれぞれの活動を通じて盛り上げていくことになるのです。
国際生物多様性年の一連の普及啓発活動は1月1日から始まります。そして毎日どこかで、様々な主体によって、生物多様性保全に対する認識を高められていき、そして、日本で開催されるCOP10を迎えるというのが、CBDの戦略の一つなのです。
(保全研究部 道家)