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CBD/COP9レポート13 エクスカーションの多様性

2008.05.30
活動報告

レポート2で紹介しましたが、今回は25コースのエクスカーションが用意されています。その多くが24日/25日に集中しました。昨日紹介したように、結局土日も議論することになったテーマもあるので、政府関係者の中には泣く泣く、エクスカーションの予約をキャンセルされた方もおられるようです。

エクスカーションは、土曜日の夕方2〜3時間をかけて行われるものから、2日かけてワッデン海の干潟を見に行くコースまで多彩です。全部説明すると長くなるので、ほんの一部紹介します。

私が土曜日に参加したのは、ドイツ自然保護リーグが主催する、両生・は虫類のモニタリングプロジェクト紹介のエクスカーションです。

ドイツは、稲作などは行いませんので、両生類が生活できるような水環境が少なく、そのため両生類の多くが絶滅危惧種のようです。このモニタリングプロジェクトは、自然のため池3つに人口のため池2つの計5つの大小の池に生息するカエルやトカゲのため池間の移動の様子を10年かけて調査しているようです。

このような調査で、「ため池間のカエルの移動を確保するためには、どの程度の距離が必要か」ということが分かり、ビオトープを新しくつくるときの参考になるようです。
今後は、ため池間の遺伝的多様性の調査に取り組むとか。

普通、エクスカーションというと美しい風景のところに行くなど、観光気分のものが多いのですが、まるで研究プロジェクトの紹介で、これぞ、CBDのエクスカーションといえるものでした。

198cbd13.jpg

common toad

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alpine newtの雌雄の識別方法も

200cbd15.jpg

解説資料もグラフです

(保全研究部 道家)

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