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欧州CBDレポ11 会議は踊る

2008.03.04
活動報告

SBSTTAも佳境に入ってきました。CBDに加盟する190カ国の代表が、それぞれの意見を持ちつつ、一つの合意文書の作成を目指すのです。
2010年までに、生物多様性の損失速度を顕著に食い止めるという「2010年目標」が、時に曖昧すぎるという批判を受けながらも、重要な目標として世界中で取り組みが進んでいるという謎を解く鍵の一つが、この「190カ国の合意」という事実の力なのだと感じました。

なぜこんな実感を持つかというと、SBSTTAは先週の保護地域作業部会とは異なり、席に示したテーマそれぞれで合意文書を作成しなければなりません。同時並行で3つの会議室で議論が行われ、夜の12時、1時、2時と老けていきます。
気候変動に関する文書がまとまった(といってもいくつもの[ ]付き文書で結論はCOPに先のばされている)のは、夜の12時。「修正案を持って採択する」という議長の声が響き、疲労困憊の拍手を終えると、政府代表は隣の会議室に。隣の会議室では、「森林と生物多様性」の文書をまとめるための議論が続いていた……

160repo11.jpg

疲労感漂う会議室(写真では、この虚脱感は伝わらないかもしれませんが)

(保全研究部 道家)

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