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自然保護フォーラムの意味

2007.10.05
活動報告

IUCNアジア自然保護フォーラム日記 最終回

長々と続いたこの報告も今回で最後です。

今回の会議には参加登録数によると、参加者合計373名で、うち160名がIUCN会員、70名がIUCNの専門家委員会所属の研究者、90名がIUCNのスタッフでした。参加者からは若い世代を今後、より参加させていくことが重要だという指摘もありましたが、過去のフォーラムと比べても参加者の多い会議となりました。

IUCN事務総長によるフォーラム閉会の挨拶では、主に次のような話がありました。IUCNが自然保護団体唯一の国連総会のオブザーバー(総会に出席し、国に準ずる形で発言できる団体)であることや、2008年10月に創立60周年を迎え、IUCNのリニューアルを検討中であること、そして、今回のフォーラムで議論されたこと、特に草の根の活動からの発想が大いにIUCNの今後の活動に活かされるということです。

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会議を振り返るジュリア事務総長

これらのことを考えてみると、IUCNやこのアジア地域自然保護フォーラムの役割は、草の根の声を世界(国連レベル)に、あるいは、IUCNの4カ年計画などの世界的課題を地域の現場に届けるための場所といえるでしょう。

今回は、準備期間の関係もあり、私は日本の状況をフロアーからのコメントという形で情報提供しましたが、2010年に生物多様性条約の締約国会議が日本で開催されるかもしれないということも考えれば、生物多様性保全についてアジアと共有できること、あるいは日本が旗振り役となって貢献できることを模索する機会に、今後のアジア地域自然保護フォーラムを活用することが必要だと思います。
次回は2011年に開催されます。

以上、ネパール「人間より神様の多く住む国」で開かれた国際会議の報告でした。

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神様にまたがる子供(これまた神様?)

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牛(ネパールでは神の化身)をおちょくる子供

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