アジア地域自然保護フォーラム 5
■ セッション5 持続可能性を確かなものにする際の「民間部門」の役割
IUCNが企業との連携というものを真剣に考えるようになったのは1996年からで、世界自然保護会議での決議から始まりました。今後4年間の目標としては「できるだけ多くの企業にCSRの考え方を導入させること」「生態系の価値を企業の操業の現場や計画立案のなかで、考慮させること」を考えています。フロアーから多くのコメントや事例紹介が行われました。
話を聞く限り、日本だけでなく世界各地で企業の自然保護への関心は高まっている傾向にあるようです。
ただし、「NGO支援」を企業のイメージ戦略として利用したいためにNGOに声をかける事例や大きな自然破壊の事業活動を小さな環境への貢献で隠そうとする事例などについて懸念の声が上がりました。ちなみにこういうこと種類の事例を英語で「green wash」と表現するようです(「緑の活動」で、自分の汚点を洗い流すというニュアンスでしょうか)。
(保全研究部 道家)