アジア地域自然保護フォーラム~番外編
国際会議に参加する人間が感謝を忘れてはいけないことのひとつに、地元開催国や団体の「ホスピタリティー」(もてなしの心)があります。世界各国から人々が集まるとあっては、よい思い出を持って帰っていただきたいと願うもので、会議の夜には工夫を凝らしたイベントが開催されます。珍しく今回の会議は、3夜連続で、さまざまな主体がおもてなしくださいました。
初日の夜は、ネパールの森林土壌保全省主催の歓迎の食事会です。ホテルのプール横を使い、盛大な立食の場が設けられました。
2日目の夜は、ネパール国内委員会による、夜の動物園散策(ナイト・ズー)です。
3日目の夜は、ネパール観光協会主催で、文化遺産の構成要素のひとつであるバクタプール・ダルバール広場を貸しきり、ネパール各地の民族舞踊を披露してくれました。ネパールには60以上の少数民族と90以上の言語があり(絶滅危惧文化と表現されることも)、踊りはグループのアイデンティティーのひとつになるのでしょう。サダーナ・カラ・ケンドラという音楽学校が丹念に各地の踊りを継承しようと努力されているそうです。
(保全研究部 道家)