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IUCNアジア地域自然保護フォーラム日記~エクスカーション(小旅行)

2007.09.27
活動報告

会議のプログラムでは最終日の9月14日はエクスカーション(視察旅行)の日とされています。
9月2日にカトマンズ市内で爆弾テロ事件があったことから、現地の治安情勢をにらみながら、カトマンズより東に35キロほどいったナガルコットというヒマラヤ山系を360度一望できる丘とバクタプル(3日目の夜にネパールの地域の踊りを見せてくれた旧王宮。文化遺産)を訪れました。
あいにく当日は曇りで、ナガルコットからは何も見えなかったので、バクタプルを中心に報告します。

男性のための女性のお祭り「ティージ」

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まずは写真をご覧ください。紅い華やかな民族衣装を着た人が大勢詰め掛けているのが分かります。この日(14日)は「ティージ」と呼ばれる女性の祭りの日でした。この日は女性のみお休みの日となっていて、シバ神を祭る寺院に紅いサリー・紅い装飾品を見に着けて参詣に行くことになっています。しかしながら、この日は絶食(水も基本的に駄目だそうです)し、既婚者であれば夫の健康と繁栄を、独身であればボーイフレンドや未来の夫の健康や繁栄を祈るそうです。ネパールの男性は幸せですね。

文化遺産:バクタプル 文化の違いを考える

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このバクタプルという場所は、旧王朝があったところで、都市として開けたのが900年前後で、13世紀建築物から18世紀建築物が立ち並ぶ地域です。カトマンズは、このバクタプルをはじめ7つの寺院・宗教建造物を含む「カトマンズ盆地」という名称で世界遺産(文化遺産)となっており、かつ、危機遺産にも指定されているところです。数百年も前に建築された建物のなかで当たり前のように人が生活を営んでいるのですから、生活から切り離された観光地が多い日本の文化遺産都と比較して考えてみると驚きを隠せません。

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(保全研究部・道家)

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