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調査技術を磨く研修を経て 「赤谷サポーター」が活躍されています。

2006.09.01
活動報告

会報『自然保護』No.493 (2006年9/10月号)より転載


AKAYAプロジェクトの活動の柱は、「赤谷の森」の基本的な姿を知り、生物多様性の修復プロセスを科学的に明らかにしていくための調査研究活動です。

植生のモニタリングやホンドテン・猛禽類がどんな環境でどのように暮らしているのかなどについての調査研究には、研究者・専門家とともに、プロジェクトに集うサポーターの方々が参加しています。サポーターの皆さんは、森の玄関口にある拠点「いきもの村」での初回講習会を受講後、ご自身の関心に合わせてテーマを選択します。調査員として活動するためには、スキルに応じた研修に参加していただいています。

一つは月1回の「赤谷の日」。定期合同研修形式で、森で活動するための基本スキルを身に付けます。

もう一つは、調査研究テーマごとの研修。例えば、数千haにわたるエリアを5人以上で同時に行う猛禽類調査の調査員になるためには、ほかの調査員と無線で連絡を取りながら観察・記録を行う調査手法の習得が必要です。加えて、生息場所などの詳細情報をむやみに外部に漏らさないなど、情報管理のモラルと能力を身に付けることが強く求められます。こうした特別な知識や能力が必要なテーマでは、参加希望者を募り、講義と実習を合わせた研修会を行っています。

1万haの森と渓流の自然が回復していく過程は、地道に、長期に見続けなければ分からないもの。こうした調査活動に末永くかかわってくださるサポーターが、AKAYAプロジェクトを支えています。

(茅野恒秀/総合プロジェクト・AKAYA担当)

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←猛禽類調査研修の様子

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