生物多様性が回復していく「赤谷の森」を 一緒に体感してみませんか。
会報『自然保護』No.490 (2006年3/4月号)より転載
新計画案の下、人工林を自然林へ修復していくことが合意されたエリアで、自然再生の試験地が次々と設定されることになります。植生や土壌、野生動物による環境利用などについての調査研究で得られた科学的知見を応用して、森林管理の実践を開始します。国有林において、自然再生を進めるための枠組みをどう作っていくか、この課題に応えるモデルが「赤谷の森」です。
06年度は、会員や自然観察指導員の皆さんの参加プログラムとして、下の3種のプログラムを予定しています。1万haの森と渓流の生物多様性が回復していくプロセスを、多くの方々と分かちあっていきたいと思います。ぜひお出かけください。
●リアルネイチャー・キャンプ ―「赤谷の森」を体験したい方に
「赤谷の森」の保護は地域住民とNACS-Jの十数年にわたる活動の成果。ネイチャーガイドとともにAKAYAプロジェクトの現場を体験し、「生物多様性を守る」ことの意義を実感していただきたいと思います。今年度は季節に合わせて4回の実施を予定しています(このほか、企業協賛による特別版も計画されています)。
●自然観察指導員講習会
フォローアップ研修会 ―自然観察指導員の方に
「赤谷の森」で環境教育リーダーとして活躍したい、地域環境管理の実践の場で研修を受け、自らのフィールドでの活動に生かしたい。そんな自然観察指導員の方を対象とした研修会を開催します。今年度は新規指導員養成の講習会を1回、既に受講済の方を対象とした研修会を2回予定しています。
●いきもの村に集う「赤谷の日」 ―サポーター活動を希望する方に
「赤谷の森」の玄関口に調査研究と環境教育の拠点、「いきもの村」があります。ここに、プロジェクトの理念に共鳴したサポーターが集い、拠点の整備や自然環境のモニタリング調査、炭焼きなど地元住民に森とのつきあい方を学ぶ活動を行っています。今年度も、定期作業日「赤谷の日」を開催します。
リアルネイチャー・キャンプ、指導員研修会へのご参加、サポーターへのご登録を希望する方は総合プロジェクト担当へお問い合わせください。
2006年度の「赤谷の森」満喫プログラム
■リアルネイチャー・キャンプ
○2006年5月27日(土)~28日(日) 「新緑の森」
○2006年7月22日(土)~23日(日) 「夏の森、さわやかな風と」
○2006年10月28日(土)~29日(日)「秋の森、実りをわかちあう」
○2007年3月3日(土)~4日(日) 「森の雪化粧」
※いずれも「赤谷の森」から湧き出るみなかみ町の温泉宿に宿泊します。
■自然観察指導員講習会/研修会
○自然観察指導員研修会
2006年9月29日(金)~10月1日(日)
○自然観察指導員フォローアップ研修会 「マイ・フィールドの見方・調べ方」
2006年5月27日(土)~28日(日)
2007年1月(予定)
■「赤谷の日」サポーターの活動日
原則として、毎月第1週目の土日に開催します。まず、プロジェクト・サポーターにご登録ください。
2006年の主な活動内容(予定)
○自然環境モニタリング調査……中小型ほ乳類、鳥類、土壌動物、など
○森とのつきあい方を学ぶ……炭焼き、森林利用の道具作り、など
○環境教育の拠点をつくる……教材作り、エリアマップ制作、など