市民による、自然を守るための「ふれあい 調査」のマニュアルができました。
2006年3/4月号より転載
ふれあい調査は、自然に対する市民の「思い」や、地域で蓄積されてきた伝統的な農作業のやり方などといった自然利用の方法、自然とかかわりながら成り立ってきた暮らし方などを明らかにして、その結果を、自然保護のための資料として活用することを目的に行う調査です。
ふれあい調査の手法は、まだ実践の集約と研究の蓄積が十分ではなく、確立されたものがあるわけではありません。しかし、里やまの保全・再生方法や保全目標を決めたり、あるいは地域づくりや環境アセスメントなどに地域自然の保全を願う市民の声を反映させるためにも、ふれあい調査は必要です。
本書では、ふれあい調査の意義と目的、市民によるふれあい調査の事例、それを基に検討したいくつかの具体的な調査手法を掲載しました。本書を暫定版の調査マニュアルとして活用し、今後は、調査手法の確立とマニュアルの完成、ふれあい情報データベースの構築を進める予定です。
『地域の豊かさ発見 ふれあい調査のススメ』
(PDF版/7206KB)
(開発法子/保護・研究部)