資料集その9 検討委員プロフィール
伊藤秀三(いとう しゅうぞう)
1932年広島県生まれ。広島大学大学院理学研究科卒業、理学博士。1964年、カリフォルニア科学アカデミー・同州立大学バークレー校共同企画のガラパゴス学術調査に参加。以来、1991年まで通算7回ガラパゴス諸島にわたり、ダーウィン研究所の客員研究員として、同諸島に植生/植物調査を行う。その期間に、ガラパゴスにおけるエコツーリズムの成立過程を見る。1970~現在、長崎大学教養部教授。著書に『新版ガラパゴス諸島』(1983中央公論社)、『島の植物誌』(1994講談社)、『ガラパゴス国立公園におけるエコツーリズム』(1992国立公園501号8-13.)などがある。
西沢信雄(にしざわ のぶお)
1948年滋賀県生まれ。愛媛大学卒業。1975年より磐梯朝日国立公園のブナ原生林の麓にある山小屋に入り、朝日鉱泉ナチュラリストの家と名付けて経営する。日本自然保護協会のニホンカモシカの生態調査の後を受けて、日本ナチュラリスト協会の協力で、1978年より野生動物の生態観察の行事を毎年春・秋に行っている。1984年からは地元で朝日町ナチュラリストクラブをつくり、毎月地元の子供達に自然観察会を実施している。1992年からネイチャーインになっている。日本自然保護協会自然観察指導員、環境庁自然公園指導員、朝日町エコミュージアム研究会代表、山形県自然環境保全審議会委員、一般旅行取扱主任者。
宮川和夫(みやかわ かずお)
1963年生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒業。(株)熊本日日新聞事業社観光部勤務。1991年環境問題を学ぶツアー(再生紙を学ぶ、アルミ缶リサイクルを学ぶ、東京湾中央防波堤埋め立て処分場で学ぶ)実施、1991、1993年キャンピングカーで巡るカナディアンロッキー自然満喫の旅実施。 1993年ボルネオへ植樹とオラウータンリハビリテーション訪問ツアー実施。現在、エコツアーの主旨にのっとったウミガメ、イルカ、ホエールズウオッチングツアーを計画中。趣味、山登り、クロスカントリースキー。一般旅行業務取扱主任者、(財)日本自然保護協会自然観察指導員熊本連絡会所属。
水野憲一(みずの けんいち)
1934年生まれ。東京大学文学部卒業。NHKディレクターとして30年間科学番組、自然番組を担当。「自然のアルバム」「ウオッチング」「地球ファミリー」のほか環境問題や海外の自然、野生生物を紹介する番組を制作した。現在(株)NHKエンタープライズ、エグゼクティブ・プロデューサー。1974年より日本自然保護協会理事。1991年ヨーロパアルプス、1992年スリランカのプロナトゥーラ・エコツアーのリーダーとしてエコツーリズムの現状調査と研修を行う。主な著書、『環境教育シリーズ』(共著、1993東海大学出版会)。訳書、エックホルム『失われゆく大地』(共訳、1978蒼樹書房)、エックホルム『地球レポート』(共訳、1987朝日新聞社)。
日置佳之(ひおき よしゆき)
1957年東京都生まれ。東京農工大学農学部環境保護学科卒業。信州大学大学院を経て東京都庁入庁、主として自然公園や自然保護区域の管理に携わる。 1988~1990年、奥多摩ビジターセンターのレンジャーとして現場での環境教育に携わった。1993年より建設省土木研究所環境部緑化生態研究室主任研究員として、生物の生息空間(ビオトープ)の計画手法や公園での環境教育システムづくりについて研究している。主な著書、『日本型環境教育の提案』(共著、1992小学館)、『緑地生態学』(共著、1993朝倉書店)、『自然解説指導者養成テキスト』(共著、1994国立公園協会)
青柳昌宏(あおやなぎ まさひろ)
1934年生まれ。東京教育大学農学部および理学部卒業。自然保護教育およびペンギン生物学を専攻。昭和基地(日本)、スコット基地(ニュージーランド)、マルシュ基地(チリ)などで南極調査3回。1966年にはじまった南極観光は、1992年~93年の昨シーズンには64航海もの耐氷観光船が往復する時代になり、観光客によるコケ群落の踏み荒し、ペンギン・アザラシ類への影響が心配されている。その基礎データを得るため、3回目の南極調査ではアデリーペンギンのコロニーへの人間の接近時の反応を実験。野生のペンギン保護と観光を両立させているオーストラリア・フィリップ島のコガタペンギン保護区とガラパゴスのチャールズ・ダーウィン研究所を8年間にわたって支援している。現在、(財)日本自然保護協会事務局長、ペンギン基金代表
(財)日本自然保護協会事務局:
吉田正人(総務部長、国際担当)、長谷川琢子(国際担当)